神戸市感染症発生動向 平成27年8月17日~8月23日

神戸市感染症発生動向
【感染症週報】第34週 平成27年8月17日~8月23日
(指定病医院で1週間に診断された、1施設当たりの患者報告数をお伝えします)

【対象疾患】

発症数上位5疾患

20150803-2

  • 劇症型溶血性レンサ球菌感染症
    国立感染症研究所によると、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が過去最多となっています。本年8月9日までに279例が報告され、昨年1年間の報告数(273例)をすでに上回っています。神戸市でも既に昨年と同数(5例)が報告されています。
    血液、筋肉、肺など、通常は細菌が存在しない組織にレンサ球菌が侵入し、急激に症状が進行し、重篤となる事があります。初期症状としては、発熱や悪寒などの風邪様の症状、創部の発赤などが認められます。その後、非常に急激に病状が進行し、筋肉周囲の組織の壊死を起こし、血圧低下や多臓器不全をきたし、発病後数十時間で死に至ることもあります。感染経路は不明な場合が多いですが、手洗いとうがいにあわせて、傷を清潔に保ち、発熱、創部の発赤や腫れ、痛みなどが認められる場合には、医療機関を受診してください。
  • 手足口病
    例年夏季に流行します。主に幼児・低学年児童に感染が認められますが、成人も感染する可能性はあります。潜伏期間は2~7日(平均3日)で、38℃前後の発熱、口の中・手のひら・足底部などに2~3㎜の水疱性の発疹を認めます。特効薬はありませんが、ほとんどは数日間で治ります。まれに髄膜炎や脳炎などの合併症をきたすことがあり注意が必要です。
    感染予防には、1.感染者との濃厚接触を避ける、2.手洗いやうがい、3.感染者とのタオルの共用を避けるなどが有効です。治った後もしばらく(2~4週週間)は便の中にウイルスが排泄されますので、排泄物は適切に処理し、その後流水と石けんで手洗いを十分に行ってください。
  • 感染性胃腸炎
    腸管アデノウイルスや細菌(カンピロバクター、サルモネラ、腸管病原性大腸菌、腸炎ビブリオなど)による胃腸炎が認められます。食品や水を介した経口感染や、吐物や糞便を介した接触感染をしますので、手洗いの励行、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒、生肉の摂取を避けるなどの感染予防を心がけてください。生肉は中心部まで十分に加熱を心がけるとともに、生肉を扱う箸と食べる際の箸を使い分けるようにしましょう。

    感染性胃腸炎
投稿日:2015年9月8日|カテゴリ:感染症情報