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デング熱

デング熱はどんな病気?

デングウイルスを持った蚊に刺されることで発症するウイルスを原因とする疾患です。デング熱の主たる媒介蚊はネッタイシマカで、熱帯や亜熱帯の全域で流行しております。日本に最も近い流行地は台湾です。日本にはネッタイシマカは常在していませんが、日本のほとんどの地域(東北以南)で認められるヒトスジシマカも媒介するといわれています。蚊を媒介とする感染症で、ヒトからヒトへ直接感染することはありません。潜伏期間は2日~14日(多くは3日~7日)です。

デング熱の症状

突然の高熱で発症し、頭痛、眼の奥の痛み、顔面紅潮、結膜充血などを伴います。発熱は2日~7日間持続します。その後、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感を呈します。発熱出現後3~4日して、胸や背中から皮疹が出現し、四肢・顔面に広がります。これらの症状は約1週間で後遺症を残すことなく回復していくことがほとんどですが、ごくまれに重症化することがあります(デング出血熱)。

デング熱の原因

デングウイルスを保有している蚊(すべての蚊が保有しているわけではありません)に刺されることで感染します。デングウイルスには4つのタイプが存在し、一度感染した人も、異なるタイプのデングウイルスに感染する可能性があります。

デング熱の検査と診断

血液検査で白血球や血小板数の減少が認められます。駆血帯(採血の際に腕を縛るゴム紐)で上腕部を5分間圧迫し続けると、点状の出血を認めることがあります。
上述の症状や、これらの検査結果からデング熱が疑われた場合、保険所に相談した上で、専門機関に血液を提出し、デングウイルスや遺伝子の検出、あるいは特異的な抗体の検出を行い確定診断いたします。

デング熱の治療方法

デングウイルスに対する特効薬はありませんので、治療は対症療法が中心になります。発熱や痛みに対してアセトアミノフェンなどを投与したり(出血傾向を増悪させる可能性があるのでアスピリンなどの通常使用される解熱鎮痛剤は使用しません)、点滴を行ったりします。

デング熱の日常生活における注意点

ワクチンはありませんので、蚊の多い地域では虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されない工夫が大切になります。流行地域に行かれる場合には長袖・長ズボンなどの着用などで肌の露出に注意しましょう。
蚊は空き缶や、古タイヤ、植木鉢の受け皿などの水たまりに卵を産み、約2週間で成虫となり、約1か月間生存します。成虫は草葉の間や、じめじめしたところに潜んでいます。普段から水たまりをなくしたり、枝葉をこまめに剪定したりして蚊を増やさないように心がけましょう。

蚊媒介感染症専門医療機関一覧(兵庫県)

兵庫県内で専門医療機関として日本感染症学会に掲載されているのは以下の通りです。
(2015年9月2日現在)

  • 社会医療法人 明石医療センター
  • 地方独立行政法人神戸市民病院機構 神戸市立医療センター中央市民病院
  • 神戸大学医学部附属病院
  • 独立行政法人 労働者健康福祉機構 神戸労災病院
  • 兵庫医科大学病院