神戸市感染症発生動向 平成27年7月20日~7月26日

神戸市感染症発生動向
【感染症週報】第30週 平成27年7月20日~7月26日
(指定病医院で1週間に診断された、1施設当たりの患者報告数をお伝えします)

【対象疾患】

発症数上位5疾患

20150803-2


  • 手足口病は先週に引き続き警告レベルを大幅に上回っています。 例年夏季に流行します。主に幼児・低学年児童に感染が認められますが、成人も感染する可能性はあります。潜伏期間は2~7日(平均3日)で、38℃前後の発熱、口の中・手のひら・足底部などに2~3㎜の水疱性の発疹を認めます。特効薬はありませんが、ほとんどは数日間で治ります。まれに髄膜炎や脳炎などの合併症をきたすことがあり注意が必要です。 感染予防には、1.感染者との濃厚接触を避ける、2.手洗いやうがい、3.感染者とのタオルの共用を避けるなどが有効です。治った後もしばらく(2~4週週間)は便の中にウイルスが排泄されますので、排泄物は適切に処理し、その後流水と石けんで手洗いを十分に行ってください。
  • 感染性胃腸炎
    腸管アデノウイルスや細菌(カンピロバクター、サルモネラ、腸管病原性大腸菌、腸炎ビブリオなど)による胃腸炎が認められます。神戸市では6月より腸管出血性大腸菌感染症(O157など)が9例続けて報告されています。頻回の水様便で発病し、その後、激しい腹痛や血便などの症状が出現し、重症の場合には死亡することがあります。生肉の摂取は避け、肉は75℃で1分間以上かけて中心部まで十分に加熱を心がけるとともに、生肉を扱う箸と食べる際の箸を使い分けるようにしましょう。
    感染性胃腸炎
  • ヘルパンギーナは例年夏季に流行します。主に乳幼児に感染が認められます。潜伏期間は2~4日で、突然の発熱(38℃以上の高熱)、咽頭痛が出現し、口腔内(主に口蓋弓部)に直径1~2㎜大の紅暈で囲まれた小水疱が多発するようになります。特効薬はありませんが、ほとんどは数日で解熱し、1週間程度で痛みも改善します。感染予防には、飛沫感染や接触感染の対策が大切で、具体的には手足口病と同様です。
投稿日:2015年8月3日|カテゴリ:感染症情報