健康診断・予防接種

健康診断について

健康診断は病気の早期発見や予防に非常に重要なものです。当院では、皆様の健康をお守りするために、雇入れ時や毎年1回の定期健康診断、入学時の健康診断など、一般的な健康診断に幅広く対応しております。
健診内容に応じて必要な検査項目や料金が異なってきますので、あらかじめお電話でご相談ください。

※会社指定の用紙がある場合は健診時にお持ちください。

一般健診

職場や学校における健康管理を目的とした一般健診に対応しています。検査項目は法令で定められたものをはじめ、各事業所や学校の指定項目まで幅広く実施できます。問診票や所定の記入用紙等をお持ちの方は、受診日に忘れずにご持参ください。

神戸市国保特定健康診査

高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病を早期に発見したり、予防することを目的とし、4月1日に神戸市国民健康保険に加入している方で、健診実施年度に40歳から75歳となる方を対象として実施いたしております。生活習慣病に対する予防意識を高めていただくきっかけにつながります。
検査内容は、身体測定(身長、体重、BMI、腹囲)、血圧測定、血液検査(血糖値、脂質、肝臓機能、腎機能)、尿検査と、医師による診察になります。また、特定健診の結果に基づき、必要に応じて特定保健指導が行われます。

特定健康診査(国民健康保険以外の方)

全国健康保険協会(協会けんぽ)、企業の健康保険組合、共済組合など、国民健康保険以外に加入されている40歳~75歳未満の方が対象となります。健診内容は神戸市国保特定健康診査とほぼ同じ、身体測定、血圧測定、血液検査、尿検査と、医師による診察になります。受診方法は、まずはご加入の医療保険者にお問い合わせいただき、受診券を取り寄せてください。その後当院をご予約下さい。費用はご加入の医療保険者の負担上限額によって異なるため、事前にご確認ください。

後期高齢者健康診査

神戸市在住の兵庫県後期高齢者医療制度加入者(75歳以上、65~74歳で障害のため加入の方)を対象に、生活習慣病やフレイルの予防を目的として実施いたしております。
検査内容は、身体計測(身長、体重、BMI)、血圧測定、血液検査(血糖値、脂質、肝機能、腎機能)、尿検査と医師による診察になります。その他、医師の判断により貧血検査が追加になる場合があります。

健康診断結果のご説明

肝機能検査

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検査項目 基準値 説明
GOT(AST) 10〜40 IU/L 肝臓、骨格筋、心筋、赤血球の障害などで上昇します。
GPT(ALT) 5〜45 IU/L 肝臓疾患(ウイルス性感染、肝硬変、アルコール性肝炎、脂肪肝など)で上昇します。
LDH 120〜240 IU/L 細胞内でブドウ糖がエネルギーに変換される際に働く酵素の一種であり、様々な臓器に含まれています。肝臓、心臓、肺、腎臓、筋肉の病気や、貧血、炎症などで上昇します。
アルカリホスファターゼ 100〜325 IU/L 肝臓、胆道、骨の病気や妊娠後期などで上昇します。
γ-GTP M80 IU/L 以下 アルコール性肝障害や胆道系の病気で上昇します。
F30 IU/L 以下
総ビリルビン 0.2〜1.2 mg/dL 肝炎、肝硬変、胆石、胆のう炎、総胆管結石などの肝・胆道系疾患や、溶血性貧血などで上昇します。上昇すると黄疸(皮膚や眼球結膜の黄染)が出現します。
総蛋白 6.7〜8.3 g/dL 血液中の蛋白質の総和で、栄養状態、肝臓、腎臓機能の指標になります。
コリンエステラーゼ M 234〜493 IU/L 肝機能の指標の一つ。肝炎・肝硬変などの肝臓疾患、低栄養状態などで低下し、脂肪肝や肥満などで上昇します。
F 200〜452 IU/L

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検査項目 基準値 説明
アミラーゼ 40〜122 IU/L 膵臓や唾液腺から分泌される消化酵素で、膵炎、耳下腺炎などで上昇します。
CPK M 60〜270 IU/L 骨格筋や心筋などの筋肉や、脳に多く存在する酵素で、横紋筋融解症、多発性筋炎、筋痙攣後、心筋梗塞、心筋炎、脳外傷、脳梗塞、脳症などで上昇します。
F 40〜150 IU/L
耐糖能

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検査項目 基準値 説明
血糖 空腹時
70〜109 mg/dL
血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度で、ブドウ糖は体のエネルギー源です。食事の影響を受け、食後に上昇します。空腹時血糖は糖尿病で上昇します。
HbAlc 4.6〜6.2 % ブドウ糖と赤血球のヘモグロビンとが結合した割合。過去1~2ヵ月の平均血糖を反映し、糖尿病の診断や、糖尿病患者さんの血糖コントロール評価に用います。
脂質系

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検査項目 基準値 説明
総コレステロール 120〜219 mg/dL 血液中の脂質の総量。
中性脂肪 30〜149 mg/dL アルコールや高カロリー食で上昇し、高値では、内臓脂肪や皮下脂肪が増加し、動脈硬化を進展させ、脳梗塞や心筋梗塞の危険因子となります。また膵炎の危険因子にもなります。
LDL-コレステロール 65〜139 mg/dL 悪玉コレステロールとも呼ばれます。高値では動脈硬化を進展させ、脳梗塞や心筋梗塞の危険因子となります。
HDL-コレステロール M 40〜85 mg/dL 善玉コレステロールとも呼ばれます。動脈硬化予防に働きます。運動により増加し、喫煙などで低下します。
F 40〜150 mg/dL
動脈硬化指数(Al)<4.00 (総コレステロールーHDL-コレステロール)÷HDL-コレステロールで求められる指数で、高値では動脈硬化の危険因子となります。
腎機能

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検査項目 基準値 説明
尿酸窒素 8〜20 mg/dL 血液中の尿素に含まれる窒素成分のことで、蛋白質が利用された後の老廃物です。主に腎機能の指標になります。その他、高蛋白食、脱水などでも上昇することがあります。
クレアチニン M 0.61〜1.04 mg/dL 筋肉活動の際に出てきた老廃物です。腎機能の低下、腎不全で上昇し、筋肉の委縮で低下します。
F 0.47〜0.79 mg/dL
e-GFR ml/min/1.73m2 推定糸球体濾過量。血清クレアチニン値、性別、年齢から計算します。腎機能の低下とともに低値となります。
尿酸 M 3.8〜7.0 mg/dL 核酸(プリン体)の分解産物で、飲酒、肉食、腎機能障害時などで上昇します。高値では痛風、腎結石や動脈硬化などの危険因子となります。
F 2.5〜7.0 mg/dL
血清鉄 M 50〜200 μg/dL 血液中に含まれる鉄。ヘモグロビンの原料となります。鉄欠乏性貧血や出血、感染症などで減少します。の診断や、糖尿病患者さんの血糖コントロール評価に用います。
F 40〜180 μg/dL
血液像

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検査項目 基準値 説明
白血球 3300~9000/mm3 菌感染症などの炎症性疾患、腫瘍や白血病などで高値を呈します。喫煙、ストレス、妊娠、激しい運動などでも上昇することがあります。ウイルス感染症、悪性貧血、膠原病、薬の副作用などで減少することがあります。

白血球は役割の異なった数種類の細胞の総称で、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球などが主な細胞であります。

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検査項目 基準値 説明
好中球(Neut) 40-75% 肺炎などの細菌感染症や急性炎症時などで増加します。
好酸球(Eosino) 0-8% 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や、寄生虫感染などで増加します。
好塩基球(Baso) 0-2% アレルギー疾患、慢性骨髄性白血病などで増加します。
リンパ球(Lymph) 18-49% ウイルス感染症、甲状腺機能亢進症などで増加します。
単球(Mono) 2-10% 結核、麻疹などで増加します。
赤血球 M 430-570万/mm3 赤血球中のヘモグロビンは全身に酸素を運搬する働きを担っています。ヘマトクリットは血液中の赤血球の割合を示しています。これらの項目は、鉄欠乏性貧血や悪性貧血などの貧血症で減少し、多血症で増加します。
F 380-500万/mm3
血色素量(ヘモグロビン) M 13.5-17.5g/dl
F 11.5-15.0g/dl
血球容量(ヘマトクリット) M 39.7-52.4%
F 34.8-45.0%
血小板 14.0-34.0万/mm3 出血を止める働きを担っています。慢性肝炎、肝硬変や血液疾患で低下することがあります。

予防接種について

当院では、インフルエンザをはじめ、帯状疱疹、肺炎球菌、風しんなど、様々なワクチン接種を行っております。年齢や接種時期により助成を受けられるワクチンもありますので、事前にご相談やご予約をお願いいたします。予防接種により免疫力を高めることにより、感染症に対する重症化予防や、職場や学校での集団感染予防にもつながるため、ご検討中の方はぜひお早めにご相談ください。

インフルエンザ予防接種

インフルエンザワクチンはエーテルでウイルスを処理してできた不活化ワクチンです。 インフルエンザウイルスが体内に入ってきても(感染しても)、発病(症状が出現すること)を低減する効果と、インフルエンザにかかった時の重症化防止に有効と報告されています。
発病をほぼ確実に阻止するほどの効果は期待できませんが、発病した際の症状を軽くし、合併症による入院や死亡を減らすことが出来るとされています。

  • 予防接種をおすすめする方

    特に65歳以上の高齢者や基礎疾患(気管支喘息・COPDなどの呼吸器疾患、心疾患、糖尿病、腎不全、免疫不全症など)を有する方はインフルエンザが重症化しやすいので、ワクチン接種による予防が勧められています。 またそのような方の周囲におられる方や、インフルエンザ発症と重症化を避けたい方にもワクチン接種が勧められています。

  • 予防接種のタイミング

    インフルエンザは例年12月~3月頃に流行し、1月~2月が流行のピークとなります。 ワクチン接種による効果が出現するまでに2週間程度要しますので、12月中旬までにはワクチン接種を終えることが望ましいと考えられます。

インフルエンザ予防接種が出来ない方

  • 接種日に明らかに発熱のある方(37.5度以上の人)
  • 重篤な急性疾患にかかっている方
  • 過去にインフルエンザワクチンの接種を受けてアナフィラキシーショックを起こした方
  • インフルエンザワクチンなどの予防接種を受けたあと、2日以内に発熱を認めた方、じんましんなどのアレルギーが出た方
  • その他、医師が不適切と判断した方

インフルエンザ予防接種の副反応

インフルエンザワクチンの副反応は残念ながらゼロではありませんが、ほとんどが軽度であります。

  • 接種した場所の発赤、腫れ、痛みなどの局所反応が受けられた方の10%程度に起こりますが、通常2~3日で改善します。
  • 発熱、頭痛、寒気やだるさなどの全身性の反応も受けられた方の数%に起こりますが、通常2~3日で改善します。
  • 非常にまれですが、ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、蕁麻疹、発赤、かゆみ、呼吸困難)などが認められることがあります。接種後の30分は特に注意が必要です。

インフルエンザ予防接種の料金

神戸市内に住民登録のある方で
接種日現在 満65歳以上の方
1,500円(税込み)
神戸市内に住民登録のない方、
接種日現在 満13~64歳の方
問診票はこちら
4,000円(税込み)

2024年度 インフルエンザ予防接種について詳しくはこちら

肺炎球菌ワクチン予防接種

肺炎球菌は、主に気道分泌物に含まれており、唾液などを通じて飛沫感染を起こす細菌であります。日本人の高齢者では、約3~5%の方で、無症状のまま、鼻やのどの奥に定着しているとされています。この肺炎球菌は何かのきっかけで暴れだすと、肺炎や敗血症、髄膜炎などを引き起こし、重症化しやすい特徴があります。
肺炎の死亡者の95%以上が65歳以上の高齢者になっており、65歳以上の方において、肺炎の原因菌の第一位をこの肺炎球菌が占めております。
ワクチンにより、病気をあらかじめ予防することが大切になってきております。 日本では、65歳以上の高齢者に使用できる肺炎球菌ワクチンとしては(商品名) ・ニューモバックスNP・バクニュバンス・プレベナー20の3種類があります。

ワクチンの種類

  • ニューモバックスNP(PPSV23)

    肺炎球菌には約100種類の血清型が存在し、そのうち人に感染しやすい血清型23種類の肺炎球菌による重症化を予防し、肺炎を起こしやすい肺炎球菌のカバーできる範囲が広い特徴がありますが、徐々に効果が落ちてきてしまうために、初回接種から5年以降に再接種が認められています。現在、定期接種の際に用いられているワクチンであります。

  • バクニュバンス(PCV15)

    肺炎球菌には約100種類の血清型が存在し、そのうち人に感染しやすい血清型15種類の肺炎球菌による重症化を予防します。
    免疫誘導能力が高いワクチンでありますが、バクニュバンス接種後1~4年以内にニューモバックスNPを接種することで相乗効果が得られます。

  • プレベナー20(PCV20)

    肺炎球菌には約100種類の血清型が存在し、そのうち人に感染しやすい血清型20種類の肺炎球菌による重症化を予防します。
    免疫誘導能力が高く、現在のところ、再接種は不要と考えられています。

65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種の考え方

一般社団法人日本感染症学会:65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第6版)一部改変

*60歳以上65歳未満で日常生活が極度に制限される程度の基礎疾患を有する方も定期接種の対象となります。
※ニューモバックスNPの接種間隔は5年以上となります。

肺炎球菌ワクチン 接種対象者

接種対象者は、重い疾患にかかる危険が高い次のような方です。

  • 65歳以上の方
  • 鎌状赤血球症や、脾臓の摘出手術を受けた方など、機能的または解剖学的無脾症の方
  • 心疾患・呼吸器疾患の慢性疾患、腎不全、肝機能障害、糖尿病等の基礎疾患がある方
  • HIV感染、白血病、悪性リンパ腫、ホジキン病、多発性骨髄腫、全身性悪性腫瘍、慢性腎不全、またはネフローゼ症候群の方
  • 免疫抑制化学療法(副腎皮質ステロイドの長期全身投与を含む)を受けている方
  • 臓器移植または骨髄移植を受けたことのある方

肺炎球菌ワクチンの予防接種料金

成人肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス NP) 8,200円(税込み)
バクニュバンス 11,000円(税込み)
肺炎球菌ワクチン(プレベナー20) 12,000円(税込み)

高齢者肺炎球菌定期予防接種のご案内

対象者

以下の条件を満たす方が対象です。

  • 神戸市に住民登録されている方で、接種日時点で23価肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP)を初めて接種する方。
  • 65歳の方、または60~64歳で特定の疾患(心臓、腎臓、呼吸器の機能障害など)がある方。
  • 過去に23価肺炎球菌ワクチンを接種した方は対象外です。
  • 神戸市以外の方は住民登録のある自治体にお問い合わせください。

接種期間

65歳の誕生日の前日~66歳の誕生日の前日までの期間に接種可能です。

接種回数

  • 原則1回接種です。

※ 再接種は5年以上の間隔を空ける必要があります。5年以内に再接種を行うと副反応が強く出る可能性がありますので、再接種を希望される場合は、医師と相談のうえ対応してください。

接種料金(自己負担額)

  • 4,000円(税込み)
  • 次に該当する方は無料となります。(生活保護世帯、市民税非課税世帯、神戸市発行の「公害医療手帳」保持者、中国残留邦人等支援給付制度の受給者)

持ち物

  • 神戸市より送付された接種券ハガキ(オレンジ色)
  • 住所・氏名・年齢が確認できるもの(健康保険証、運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 2023年度対象者で65歳の方は紺色の接種券ハガキをお持ちください。

接種時の注意点

  • 再接種は5年以上の間隔を空ける必要があり、5年以内に再接種を行うと強い副反応が出る可能性があります。接種記録は必ず保管し、再接種時に医師に伝えてください。
  • 接種部位の赤み、腫れ、熱感、痛みなどが起こることがありますが、通常数日で治まります。症状が出た際は、医師に相談してください。
  • まれに重大な副反応(アナフィラキシーショック、血小板減少、ギランバレー症候群など)が現れることがあります。接種後に異常があればすぐに医師に相談してください。

帯状疱疹ワクチン予防接種

帯状疱疹は、水ぼうそうを経験したことのある方なら誰でも発症する可能性がある疾患です。加齢やストレス、免疫力の低下により、体内に潜んでいたウイルスが再活性化し、皮膚の神経に沿って痛みを伴う発疹が現れます。特に50歳以上の方は発症リスクが高まり、後遺症として神経痛が長期間続くこともあります。
帯状疱疹の予防には、ワクチンの接種が有効です。現在、日本では乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)、乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)の2種類のワクチンが承認されており、それぞれ接種回数や効果の持続期間が異なります。医師と相談の上、ご自身に合ったワクチンを選択することが重要です。

ワクチンの種類

  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)

    ビケンは、生ワクチンであり、水ぼうそうの予防にも使用されるワクチンです。1回の接種で帯状疱疹の発症リスクを軽減でき、比較的安価であることが特徴です。ただし、生ワクチンのため、免疫力が低下している方や特定の疾患を持つ方には接種できない場合があります。また、予防効果の持続期間は約5年程度とされており、長期的な効果を求める場合には注意が必要です。

  • 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)

    シングリックスは、不活化ワクチンで、2回の接種が必要ですが、高い予防効果が期待できます。特に50歳以上の方に推奨されており、帯状疱疹の発症リスクを大幅に低減し、神経痛の予防効果もあります。生ワクチンと異なり、免疫力が低下している方でも接種可能ですが、接種後に筋肉痛や発熱などの副反応が出やすい点には注意が必要です。

接種回数とスケジュール

乾燥弱毒生水痘ワクチン
(ビケン)
1回(皮下に接種)
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
通常、2か月以上の間隔を置いて2回接種(筋肉内に接種)
※病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。

ワクチン接種後の副反応

ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。

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主な副反応の発現割合 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン) 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
70%以上 注射部位の疼痛
30%以上 注射部位の発赤 注射部位の発赤、筋肉痛、疲労
10%以上 注射部位のそう痒感、熱感、腫脹、疼痛、硬結 注射部位の腫れ、胃腸症状、悪寒、発熱
1%以上 発疹、倦怠感 痒み、倦怠感、全身疼痛

帯状疱疹ワクチンの予防接種料金

乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン) 1回 8,800円(税込み)
帯状疱疹ワクチン
(シングリックス、2か月間隔で2回接種が必要)
1回 22,000円(税込み)
神戸市における50歳以上60歳以下の方への帯状疱疹ワクチン接種料の一部補助について
  • 対象者
    接種日時点で神戸市に住民登録がある、50歳以上60歳以下の方
  • 対象期間
    2025年4月1日~2026年3月31日
  • 補助額
    4,000円(上限)
  • 手続き方法
    接種を希望される方は、健康局保健所保健課へ電子または郵送にて事前申請が必要です。申請のあった方へ補助券を交付します。(2025年4月1日~受付開始予定)

高齢者帯状疱疹定期予防接種のご案内

対象者

以下に該当する方が対象となります。

  • 2025年度内に65歳を迎える方
  • 60~64歳で対象となる方(※ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方)
  • 2025年度から2029年度までの5年間の経過措置として、その年度内に70、75、80、85、90、95、100歳となる方も対象となります。(※100歳以上の方については、2025年度に限り全員対象となります)

接種回数

  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)は1回接種、乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)は2回接種です。

※過去に帯状疱疹ワクチンを接種された方は対象外です。(ワクチンの効果や既往歴等を踏まえて医師が必要と判断した場合は定期接種の対象となります。)

接種料金(自己負担額)

  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン):4,000円(税込み)
  • 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス):10,000円/回(税込み)
  • 次に該当する方は無料となります。(生活保護世帯、市民税非課税世帯、中国残留邦人等支援給付制度の受給者)

持ち物

  • 神戸市より送付された接種券ハガキ
  • 住所・氏名・年齢が確認できるもの(健康保険証、運転免許証、マイナンバーカードなど)

接種時の注意点

  • 帯状疱疹にかかったことのある者についても定期接種の対象となります。
  • 定期接種の対象者が既に一部の接種を任意接種として行った場合は、残りの接種を定期接種として扱います。
  • 帯状疱疹ワクチンの交互接種については認められていません。
  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)とそれ以外の注射生ワクチンの接種間隔は27日の間隔を置く必要があります。
  • 接種部位の赤み、腫れ、熱感、痛みなどが起こることがありますが、通常数日で治まります。症状が出た際は、医師に相談してください。
  • 接種後、まれに次のような重大な副反応があらわれることがあります。乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)については、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎。乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)については、ショック、アナフィラキシー。接種後に異常があればすぐに医師に相談してください。

帯状疱疹予防接種 事前説明書

その他の予防接種

日本脳炎 6,600円(税込み)
おたふくかぜ 6,600円(税込み)
破傷風 4,000円(税込み)
風疹 6,600円(税込み)
麻疹 6,600円(税込み)
MR(麻疹・風疹混合) 10,000円(税込み)
水痘 8,800円(税込み)
RSウィルスワクチン 26,400円(税込み)
B型肝炎 5,000円(税込み)