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入院不要!自宅でできる睡眠時無呼吸症候群のPSG検査「ナイトグラフ」体験レポ
みなさんは毎晩、ぐっすりと眠れているでしょうか。 朝起きたときに「なんだかすっきりとしないな」と感じたり、ご家族から「夜中に大きないびきをかいていたよ」と指摘されたりした経験はありませんか。
このようなお悩みを持つ方が、「もしかしたら睡眠時無呼吸症候群(SAS)かも?」と当院の外来を受診され、ご相談いただくことがよくあります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)と従来の検査について
寝ている間に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする病気です。当院では、この病気が疑われる方に、まずは簡易検査をご自宅で行っていただき、呼吸の状態を確認しています。 その結果、治療を要するような状態が疑われる場合には、さらに睡眠中の全身の状態を詳しく調べる「ポリソムノグラフィー(PSG)検査」を行う流れになります。
これまでは、このPSG検査を行うために専門の医療機関をご紹介していました。しかし、従来の検査は一泊入院が必要で、頭や顔、体にたくさんのセンサーを取り付けて眠らなければなりませんでした。 お仕事や家事で忙しい毎日を送る方にとって、入院のスケジュールを確保することは決して簡単なことではありません。また、「いつもと違う病院のベッドでは緊張してしまい、普段通りの睡眠がとれない」というお悩みもありました。
令和8年度の診療報酬改定で、
ご自宅でのPSG検査が可能に
令和8年度の診療報酬改定により、これまで入院が必要だったPSG検査がご自宅でも行えるようになりました。これにより患者さんのご負担を少しでも減らし、いつもの暮らしの中で安心して検査を受けていただける環境が整いました。
令和8年7月現在、在宅で利用可能なPSG検査機器はフィリップス社と帝人社の2社から提供されており、どちらも同等の精度を持っています。今回は、その中からフィリップス社の在宅用PSG検査機器である「ナイトグラフ」を実際に私が自宅に持ち帰り、一晩着用した体験レポートをお届けします!
【体験レポ】実際に「ナイトグラフ」を着用してみました
医療機関で働く身とはいえ、やはり体に機器をつけて眠るというのは初めての経験で、少し緊張しました。「検査機器をつけたまま寝られるだろうか?」「夜中に目が覚めてしまわないかな」「寝返りを打ったときに外れたらどうしよう」という不安が、正直なところ頭をよぎりました。
しかし、実際に手渡された専用ケースを開けてみると、思っていたよりもずっとコンパクトで軽量なことに驚きました。それぞれの機器は手のひらに収まるほどのサイズで、重さもほとんど気になりません。
いよいよ寝る前になり、説明書を見ながら体にセンサーを取り付けていきました。主な作業は以下の通りです。
- 呼吸の状態を測るための細いチューブを鼻に当てて、耳にかける
- 額と下顎に電極シールを貼る
- 手の指に酸素濃度を測定する小さなセンサーをはめて固定する
- 胸元に本体を伸縮性のあるベルトで固定する
- おへそのあたりに腹部センサーを取り付ける
最初は「少し顔の周りに違和感があるかな」と感じ、まるで『ガリバー旅行記』のガリバーになったような気分になりました。しかし、チューブもセンサーも非常に柔らかく、肌なじみの良い素材で作られているため、横を向いて寝ても痛みや寝にくさを感じることはありませんでした。ベルトも伸縮性があり、胸を過度に締め付けるような苦しさは一切ありません。
実際に布団に入ってみると、左右への寝返りもスムーズです。コードが絡まって動けなくなるようなこともありませんでした。
操作は驚くほどカンタン!
1.必要なセンサーが正しい位置に取り付けられると、本体の各センサーランプが点灯します。
2.すべてのランプが点灯したら準備完了。本体の真ん中にあるスイッチを押します。
3.すると、「おやすみなさい」という音声アナウンスが流れ、検査が開始されます。
検査開始後は比較的自然に眠りにつくことができました。途中で不快感から目が覚めることもなく、朝までいつも通りにぐっすり眠ることができたのは、嬉しい驚きでした。
翌朝、目が覚めたら再び本体のスイッチを押します。今度は「おはようございます」というアナウンスとともに、無事に検査が終了しました。
体に貼った各センサーやチューブを丁寧に取り外し、使い終わった機器をそのまま専用ケースにしまいます。片付けも非常に容易で、あとは決められた手順通りに宅急便で郵送するだけです。
事前予約から検査機器の返却までの全体的な流れ
この検査は、事前の準備から当日の夜、そして翌朝の片付けまで、どなたでも簡単に行える流れになっています。
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01
受診・予約
当院で医師の診察を受けていただき、検査が必要と判断された場合に予約を行います。
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02
機器の到着
予約日に合わせて、検査機器一式がご自宅に郵送されます。
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03
当日の準備
いつも通りにお食事やお風呂を済ませ、あとは眠るだけという状態になってから準備を始めます。
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04
検査・返却
スイッチを入れて眠り、翌朝に片付けて宅急便で返却します。
機器のボタンは非常に少なく、操作で迷うことはほとんどありません。説明書にはイラストも描かれているため、お年を召した方でもご自身で取り付けることが可能です。
私は手先が少し不器用なところもあり、額や下顎のセンサーは鏡を見ながらつけていきました。お一人でも問題なく行えますが、不安な方は同居されているご家族の方に手伝っていただくと、よりスムーズかと思います。
それでも「うまくできるか分からない」「検査に失敗したらどうしよう」と不安に思われる方は、どうぞご心配なく。その場合は、従来通り1泊2日の入院での検査も可能ですので、遠慮なくご相談ください。
呼吸器専門医と総合内科専門医による安心のサポート体制
お預かりした機器に記録されたデータは、専用の解析システムを使って睡眠中の体の状態を詳しく分析します。これにより、一晩の間に何回ほど呼吸が止まっていたのか、その時間はどのくらいだったのか、またそれによって体にどれだけの負担がかかっていたのかが、具体的な数値やグラフとして明らかになります。
当院には、呼吸器の専門知識を持ち、総合内科の専門医資格を併せ持つ医師が2名在籍しております。検査結果は、次回の診察時に「総合内科医」「呼吸器専門医」の視点から、分かりやすく丁寧にお伝えいたします。
データに表れた数字だけを見るのではなく、それを元に「日常生活への影響」と「未来のリスク」を総合的に判断しながら、お一人おひとりに最適なアドバイスをさせていただきます。
睡眠時無呼吸症候群は、適切な対策を行うことで今お困りの症状を改善し、将来の大きな病気のリスクを軽減することができる病気です。これからの治療や生活のアドバイスをしっかりと分かりやすく説明しますので、どうぞ不安にならずに結果をお待ちいただければと思います。
神戸市東灘区の谷尻医院から皆さまへ
谷尻医院は、ここ神戸市東灘区の地で70年以上にわたって地域の皆さまの健康を見守り続けてまいりました。阪神御影駅からも徒歩1分と、通院しやすい場所にございます。
「家族にいびきが大きいと言われた」「日中にどうしても強い眠気に襲われる」「朝起きたときから体が重い」など、どんなに小さなお悩みでも構いません。
今回私が体験した「ナイトグラフ」の検査も含め、皆さまのライフスタイルに合わせて、無理のない解決方法を一緒に考えていきます。どうぞいつでも、当院へお気軽にご相談ください。
